富士チャレンジ2016(100km)(80km〜ゴール 編)
脚は攣らずに済みましたが、復活したわけではありません。
脚はもう、残っていません。
再びダンロップコーナー後の坂に差し掛かると、止まってしまいそうです。
「仕方ない、これ以上は、もう無理だ。」
ここまで我慢していましたが、とうとうフロントをインナーに入れました。
「奥の手を使ってしまった。でも、残り周回が少ないから、ここが使い時だろう。」
「それに、インナーなら、残りの周回は楽に登れる。」
という思いでしたが・・・・・・
「あれ?全然、楽じゃない。」
「むしろ、つらい?!」
いくら回しても、先に進みません。
「坂が終わらない地獄」にハマった感じです。
「ダメだ。これはダメだ。インナーが楽なんて、大嘘だ!この作戦は中止だ!」
1段目の上りが終わった時点で、フロントをアウターに入れ直しました。
実は、リアを丁度良いところまで上げれば良かっただけなのですが、思考力が落ちていました。
結局、残りの道のりは、全てアウターで勝負することにしました。
19周目、9分台後半。
距離を確認します。
86kmを超えました。
「残り3周か?4周か?・・・1周もしたくないけど・・・。」
周回数が、分からなくなった場合、「おまけのもう1周」をする人も多いようですが、そんな体力は残っていません。
「DNFになってしまうくらいなら、もう1周(4.5km)走っておこう」
・・・という気持ちはわかりますが、周回ラインを超えた時点で、96kmを超えていればゴール確定のはずです。
残り1周になれば、頭を使わなくても、答えは出せるだろうと思っていました。
20周目、10分台前半。
ゲート通過時の電光掲示板は2時間52分台。
「あれ?思ったよりもいいタイムだな。残り2周なら、もしかして・・・」
21周目、10分台後半。
再び距離を確認。
距離は93kmを超えました。
「4km足したら97km。間違いない。これがFinal Lapだ!あと1周!あと1周だぁぁぁ!」
「頑張れば目標タイムに間に合う!」
これは、もう、頑張るしかありません。
第1コーナー、大きく回って転ばないように慎重にクリアします。
下って下って、コカ・コーラコーナーを通り、
「あー!やだ!ここは、やだ!きつい!」
・・・と、最後のアドバンコーナーに文句を言いながら、何とかクリアします。
その後、下って、下って・・・
最後の登りに差し掛かります!
「うぉぉぉぉぉ・・・ぉぉ・・・」
時速は11km/h。(遅い・・・笑)
「負けちゃダメだ!これが最後だ!」
「ダンシング!ダンシング!最後だ!登れ!登れ!登れ!」
時速は9km/h。
「あきらめるなー!頑張れ自分!」
「登れ!登れ!」
「もうすぐ終わりだ!ここで出し切らないと後悔するぞー!」
最終コーナーを回って、最後の直線です。
「よし、上り終了!自分、よくやった!」
「最後の直線!全力で踏むぞ!踏むぞー!」
時速は23km/h。
「出ないのか?これ以上、出ないのか自分?!」
「あきらめるなー!3時間15分を切る、切れる、間に合う、間に合う・・・・・・」
時速は24km/h。
電光掲示板のタイムが見えました!
「よし!絶対に間に合ってる!もう、パンクしたって間に合う!・・・いや、それは無理か!パンクはダメだ。」
「よし!ゲートを、通るぞ!通るぞー!」
そして・・・・・・ゴーーール!!!
22周目、11分台前半。
「うぉぉぉっし!間に合ったー!3時間14分台だぁ!」
距離は98km弱です。
「22周、回ったよね?足りてるよね?」
コースを出て、係の人に計測チップを返します。
・・・が、その際に、脚がふらふらの状態で、自転車を支えながら計測チップを取るのに苦戦しました。
「そのまま結束バンドを切らずに、フォークの下まで下ろしちゃうとやり易いですよ。」
「あ、なるほど・・・」
係りの人から教わった通りにやったら、簡単に取れました。
勉強になりました。
計測チップを返したら、すぐに速報サイトにアクセスします。
「100kmソロ男子」を選んで、自分のゼッケン番号を入力して・・・
「・・・あ、あった。よし、22周してる!3時間15分も切れてる!・・・・・・良かった〜」
その後は、完走記念タオルをもらいに行きました。
タオルを配ってくれた、高校生のボランティアの皆さん、ありがとうございました。
その後、すぐに着替えて(雨でびしょ濡れでした)、ピットを片付けて、カツカレーを食べて・・・
食べたら眠くなったので、車の中で30分ほど寝ました。
「さて、帰るまでが富士チャレンジだぞ!」
という事で、安全運転で富士スピードウェイを後にします。
高速に入ると、なんだか、まだ空腹感があります。
という事で、昨晩お世話になった足柄サービスエリアに寄って、ラーメンを食べました。
(1時間前にカツカレー食べたばかりですが・・・)
「すごい練習をするよりも、食べる量を減らして、やせた方がタイムが上がるだろうなー・・・まぁ知ってるけど」(笑)
この後、お腹が満たされると、眠くなったので、さらに2時間、車の中で仮眠をとってから、のんびり家に帰りました。
今回も、大会関係者の皆さん、楽しい大会をありがとうございました。
一緒に参加した皆さん、雨の中のお疲れ様でした。
また別のレースで会いましょう!
そして、今回も車を使ってしまい、家族には迷惑をかけましたが、快く送り出してくれてありがとう!
次のレースは、まだ決まっていません・・・が、たぶん11/3だと思います!
応援よろしくです!(笑)