川崎マリンエンデューロ 2016 秋(レース前半戦編)
試走を終え、スタート地点に並びましたが、まだ他の人は試走をしていたので、端に寄って待っていました。
真ん中よりちょっと前くらいからのスタートになりそうです。
「この位置だと、最初のうちは、先頭集団に乗れるな。1周くらいは着いて行けるかな。」
しばらくして、コース上に並び直しますが、自転車を倒して置くスペースもないほど密集してしまった為、ちょっと狭苦しかったです。
スタートまで、15分くらいありますが、このまま立って待つしかありません
今回は2時間エンデューロなので、ボトルは1本だけで足りると判断しました。
あとは、補給食でジェルを・・・
「・・・あ、ジェル忘れた!」
せっかく家から3つもジェルを持ってきたのに、ポケットに入れるのを忘れてしまいました。
今日は、準備段階で失敗だらけです。(涙)
「どうする?取りに行くか?・・・でも、もうすぐ競技説明始まっちゃうし・・・。」
「・・・まぁ、大丈夫か!」
この判断が良かったのかどうかは、分かりませんが、ジェルはあきらめました。
***
競技説明が終わり、もうすぐスタートです。
カチャ、カチャっと、みなさん、クリートをはめます。
会場の雰囲気も盛り上がってきます。
「とにかく、目標は3LAPされないこと!自分よりちょっと強い人たちの集団に食らいつくこと。」
自分もクリートをはめます。
スタートまでのカウントダウンが進みます。
「一人取り残されて単独走なんて事になったら、去年の記録は絶対に越せない。必死に食らいつく事!」
・・・3,2,1 スタート!
ローリングスタートなので最初はゆっくりです。
慌てて前の方に行こうとしている人も、ほとんどいません。
手慣れた感じのスタートになりました。
しばらく行ったところでグリーンフラッグが振られ、本当のスタートです!
一気にスピードが上がりますが、ついて行けます。
先頭集団の真ん中よりちょっと後ろくらいです。
時速は45km/h・・・速いです。(笑)
折り返し地点では赤いコーンを回りUターンします。
「十分減速してからの再加速」が必要です。
この再加速がきつく、集団が分断される原因になります。
しかし1周目は渋滞状態なので、ゆっくり回って、ゆっくり加速。
問題なく着いて行けます。
「1周目はこのまま行けそうだな〜」
逆風区間のストレートも楽に走れます。
出来る事なら、ずっと、この集団で走りたいですが、やはり自分には厳しいスピードです。
2周目以降ついて行った場合、最後までもたず、完走も危ういでしょう。
フィニッシュゲート手前にも折り返し地点があります。
ここも、減速→再加速の厳しいポイント。
ゲートを通過して、1周目終了。
先頭集団はまだまだ大きいですが、縦に長くなってきています。
しばらくすれば、中切れを起こすと思われます。
アップが十分ではなかった自分も、ちょっと息苦しい状況ですが、まだ無理している感じではありません。
2周目も、なんだかんだで集団の後ろの方にいましたが、中切れを起こしかけている状況です。
3周目になると、さすがに分断されてきました。
自分のポジションも、自動的に第3集団か第4集団になっています。
もちろん、先頭集団にずっといるつもりはなかったので、問題はありません。
むしろ、早く落ちついてもらった方が良いです。
4周目・・・なんかおかしい?
追い風区間で35km/hに届いていません。
「どうした?」
グループの前の方を見ると、先頭交代していません。
ずっと1人の人がひき続けています。
「これは、まずい。」
周りの人も、どうして良いのか分からない様で、動き出す気配がありません。
ちょっと後ろの方にいたのですが、とりあえず自分が先頭まで上がり、先頭交代しました。
(ちょっと、かっこいい)(笑)
200mくらい引いて代わります。
後ろには一緒に上がってくれた人がいたので、スムーズに交代できました。
「良かった。ローテーションが始まった。」
しばらくは、このグループで走ります。
5周目、6周目・・・
追い風区間で37km/h~40km/h。
逆風区間で32km/h~33km/h。
「これは良い!自分にとってまさに理想的!」
折り返し地点での加速が厳しいですが、それ以外は対応できます。
逆風区間で、時々ばらけそうになりますが、率先してブリッジします。
「できれば、このグループで最後まで行きたい」
そう思っていました。
・・・が、別れは突然やってきました。
7周目か、8周目でしょうか・・・
逆風区間で、後ろから先頭集団が迫ってきます。
周回遅れの自分たちは当然、左によけます。
「うわー、やっぱり速いなー」
・・・なんて、感心していたのですが、実はそんな場合じゃありませんでした。
先頭集団が通り過ぎた後、同じグループだった人達のうち数人がいなくなっています?!
「うわっ、もしかして着いて行ったの??」
先頭を回していた数名が、先頭集団に着いて行ってしまったようです。
「ついて行くなんて、すごいな、でも、マジか?!」
残ったメンバーで回そうとしますが、ばらけてしまって、どうにもなりません。
「これは、しばらく一人旅か・・・」
トライアスロンは、最初から最後まで一人旅なので、こういう状況にも対応できなきゃいけないのでしょうが・・・。
(レース後半戦編に続く)