ビギナーズデュアスロン(第2ラン〜ゴール編)
第2ランのスタートラインを、左ふくらはぎの痛みと共に通過しました。
公式タイムで19'00"(バイク10km + トランジット)で9位通過です。
一歩進むたびに、攣りそうです。
「ここまで来て、リタイアはしたくない!」
攣らないように(左ふくらはぎが伸びたままになるように)足首の角度を調整して走ります。
ペースまで気が回りません。
スピードは落ちていますが、とにかく進みます。
スタッフ、ボランティアの皆さんが、「がんばってー」と声をかけてくれます。
笑顔で手を振り返せれば、なかなかカッコいいのですが、気持ちに余裕がありません。
後ろからきた方にパスされましたが、追いかけることができません。
「こんな状況で、4.5kmは・・・」
ちょっと弱音が出かけたときに、給水所が見えました。
「そうだ、富士チャレの時は攣りそうだった脚が、水分補給で改善したんだった!」
(実は川崎マリンでは、水分補給では改善しませんでしたが・・・。)
給水所で立ち止まって、しっかり水を飲みました。
スタッフの方に、「頑張って下さい」と応援して頂きました。
給水所で水と元気をもらって、再び走り始めます。
「走れるうちは止まらない。」
そんな風に思い直しました。
給水所の先はスタジアムのグラウンド内に入り、400mトラックを回って、再び外に出ます。
トラックの出口で、周回数を意味する1本目の輪ゴムをもらいます。
1周は1.5km、第2ランは全部で4.5kmなので3周です。
この輪ゴムを3本もらったら、フィニッシュに向かう権利を得るわけです。
***
1周目を何とかクリアして、2周目に入りました。
2周目の序盤に、またパスされてしまいました。
第2ランのスタートから順位を2つ下げたことになります。
2周目も皆さんが、応援してくれます。
ありがたいです。
応援がなかったら、止まっていたと思います。
その中の1人の方が、アドバイスをくれました。
「苦しい時ほど、腕を振って!」
言われた通りに、腕を前後に大きく振ります。
「そうです!頑張って!」
本当に、ありがたいです。
***
しばらく行くと、また、さきほどの給水所が見えて来ました。
「どうしよう?もう一回給水しておこうか?」
「水分補給で脚が攣らなくて済むのなら・・・。」
「1周目の水分補給の効果は?」
「・・・ん?・・・・・・あれ?」
いつからなのか、思い出せません。
もしくは、徐々に変化したのでしょうか?
いつの間にか、左脚の状態が良くなっています。
「あれ?・・・回復してる?」
さっきまでの攣りそうだった感覚が、なくなっていました。
「水分補給が良かった?いや、そもそも、そんなにすぐ効果が出るのか?」
「・・・何はともあれ、これなら走れる!」
給水所では水は取らず、すぐにペースを上げて400mトラックに入ります。
・・・が、結構苦しいです。
時計を見ると4'40"/kmのペースでした。
「このペースはキツイ?・・・でも、頑張れば、遅れを挽回できるかも」
という事で、頑張ることにしました。
「あと、1周半・・・出し切ろう!」
トラックの出口で、2本目の輪ゴムをもらいます。
「あと1周したら、フィニッシュだ!」
もう精一杯なので、これ以上ペースは上がりませんが、気持ちだけ1段上がります。
苦しいですが、ペースは落ちません。
このままゴールまで行きたいです!
前の周回で「腕を振って!」と声をかけてくれた方に、また声をかけて頂きました。
「さっきより、いいですよ!良くなってますよ!」
1周前の自分の事を、覚えていて下さった事に感激しました。
本当に感謝です。
給水所を通過して、400mトラックに入ります。
2周目の序盤で自分を抜いて行った方が、半周先に見えました。
「これは、追いつくしかない!」
気合を入れて追走モードで走ります!
「追いつけ!追いつけ!追いつけ!」
・・・・・・しかし、全く追いつきません。
差が縮まっているようにも思えません。
50m程で力尽きました。
「あの人は、普通に自分より速い人だ。先に行ってもらおう。」
・・・無駄な体力を、使ってしまいました。(笑)
気を取り直して、走ります。
***
400mトラックを走り終え、いよいよ3本目の輪ゴムをもらいました。
あとは、ゴールするのみです。
左脚も、大丈夫です。
「周回は左、フィニッシュは右に進んでください」
というスタッフさんの誘導に従い、分かれ道を右側に進みます。
しばらく行くと、フィニッシュゲートが見えてきました。
アナウンサーの方が、自分のゼッケンナンバーと名前を呼んでくれました。
ありがとうございます。
応援の方々の声援が、これまでの「頑張れー」 から 「お疲れさまー」に変わりました。
「ゴールの時はサングラスを外して下さーい」
スタッフの方に言われました。
了解です。
笑顔でゴールしようじゃありませんか!(笑)
言われた通りサングラスを外し、両手を挙げて・・・
ゴーーール!
公式タイムで22'21"(第2ラン4.5km)14位
トータル45'33" 11位で完走です。
一時はどうなることかと思いましたが、無事にゴールできました。
目標タイムの45分切りは達成できませんでした。
とても残念です。
しかし、第2ランはもっと悲惨な結果だと思っていたので意外でした。
(実は、ガーミンのボタンを押し忘れて、タイムが分かりませんでした。)
4'58"/kmペースで走れていました。
「脚が攣る」と言いながらも、その間、5'20"/km程度のペースで粘れたのが良かったようです。
短いレースではありましたが、ドラマがあって忘れられないレースになりました。
スタッフの皆さん、ボランティアの皆さん、楽しい大会にして頂き、ありがとうございました。
また、一緒に参加した選手の皆さん、来年はデュアスロンではなく、トライアスロンでお会いしましょう!
本当に、お疲れ様でした。
そして、今回も快く送り出してくれた家族のみんな、応援してくれてありがとう!
これで今年のレースはすべて終了だけど、来年も応援してね!
(来年は、参加レースが増えそうだけど、許してね)
【写真:↑参加賞です】
【写真:↑レース終了後もいい天気でした!】